選び方・考え方
自前GPUとクラウドGPUの損益分岐は、式と前提を全部書いて計算する
損益分岐の時間は「購入価格÷(クラウドの時間単価−自前の電気代)」で出せます。仮置きの数字で、月の利用時間による違いを計算しました。
- 公開
- 2026年10月18日
- 更新
- 2026年10月18日
- 読む時間
- 約 3 分
- 執筆
- AI 編集部
この記事は、提供や依頼を受けて書いたものではありません。数値は各社の公式ページから取得し、公式に書かれていないことは「記載なし」と示します。
自前の GPU を買うか、クラウドで借りるかは、月に何時間使うかでほぼ決まります。損益分岐の時間は、購入価格を、クラウドの時間単価から自前の電気代を引いた額で割れば出ます。この記事は、仮置きの数字で計算した例です。購入価格・消費電力・電気料金・為替は、市場の価格ではなく例示のための値なので、自分の数字に置き換えて使ってください。
損益分岐の時間は、割り算 1 回で出る
自前の GPU は、買ったあとの 1 時間あたりのコストが電気代だけになります。クラウドは使った時間だけ払います。クラウドの時間単価と自前の電気代の差が、1 時間使うごとに購入価格を回収していく額です。
仮置きの数字で計算する
次の条件を置きます。いずれも例示の値です。
| 項目 | 仮置きの値 |
|---|---|
| 購入価格(GPU を含む PC 全体) | 300,000 円 |
| 消費電力 | 450W |
| 電気料金 | 31 円 / kWh |
| 1 時間あたりの電気代 | 0.45 × 31 = 13.95 円 |
クラウド側は、ConoHa の公式ページにある L4(VRAM 24GB)の 60.5 円/時(vCPU 4・メモリ 16GB のプラン、税込)を使います。VRAM の 24GB で自前の GPU と条件を揃えた例ですが、性能は同じではありません。
損益分岐の時間は 300,000 ÷(60.5 − 13.95)≒ 6,445 時間です。月の利用時間ごとの月数は次のとおりです。
| 月の利用時間 | 回収にかかる月数 |
|---|---|
| 100 時間 | 約 64 か月(5 年余り) |
| 300 時間 | 約 21 か月 |
| 720 時間(24 時間連続) | 約 9 か月 |
RunPod の RTX 4090(24GB)は、公式の料金ページで Community Cloud が $0.34/時、Secure Cloud が $0.89/時です。為替を 1 ドル 150 円と仮置きすると 51 円と 133.5 円で、損益分岐はそれぞれ約 8,100 時間と約 2,500 時間になります。クラウドの単価が高いほど、早く回収できます。
この計算に入っていないもの
この式は、購入と運用の費用の一部しか見ていません。次のものは含まれていません。
- PC の他の部品、故障、冷却、置き場所
- 設置と設定にかかる自分の時間
- GPU が数年後に古くなること
- クラウドで停止中に残るストレージの課金
逆に、クラウドは使わない時間は課金されません。使う時間が月に数十時間なら、回収に何年もかかります。毎日長時間動かし続けるなら、自前のほうが先に元が取れる計算です。
自分の数字で計算する
- 月に何時間使うかを決める。
- 使いたいクラウドの時間単価を、公式の料金ページで確認する。
- 手持ちか購入予定の機材の価格と、消費電力、電気料金を調べる。
- 上の式に入れて、回収にかかる月数を出す。
クラウドの時間単価は、GPU クラウドの料金比較に取得日つきで並べています。
この記事の出典
出典はすべて公式ページです。取得日は更新日に合わせています。